京都御所南 Gallery shop ICHIHARU

ICHIHARU では、連綿と続く京都の伝統の美に根ざしたアクセサリーを、制作、販売致しております。「絹糸」「箔糸(和紙に箔を漆で貼り付けて糸状に裁断したもの)」を使用したアクセサリーは、 一つ一つ手作業で、丁寧にお作りしております。

教養

古来よりの、木々の恵み。

南禅院 小堀遠州作庭 寺院を巡り、古き、良きものを、学んでいます。 何年愛用しても飽きないお品を、皆様にお届けできますよう、長年愛用された調度品などから、ヒントを得ています。 寺院で使用されている調度品は、植物を使用しているものが、ほとんどで…

自然の恵みを、推理する。

桂離宮 松琴亭 桂離宮にある、松琴亭の襖が好きです。 白と藍の「加賀奉書」が、とても斬新。 寛永年間に活躍した小堀遠州の作と伝えられ、「遠州好み」と言われていますが、現代でも、モダンに見えます。 「加賀奉書」とは、加賀藩の二俣村(ふたまたむら)…

襲の色目

この2色の組み合わせは「楝(おうち)」。=襲の色目の名称 平安時代の装束の色には、全て意味があります。 例えば、上画像の薄紫色と深緑色は4月〜5月のみに着られる、装束の色目の組み 合わせです。 この初夏の色目の組み合わせを「楝(おうち)」と呼…

側にある、美しいものたち。

水晶(石英の自形結晶) 水晶が好きです。 美しい装飾品と思いきや、案外と、実用的なのです。 水晶の粉末は、日本画の絵具として使用されています。 あるいは、圧力を加えると、電気を発生させることのできる「圧電体」でもあります。 水晶時計は、水晶の、…

古典の素養が、鑑賞力を高めます。

お能の謡のお稽古が、zoomを使って、再開されます。 古典の勉強は、一生続けたい、最大の楽しみです。 日本の工芸品を鑑賞するには、古典の素養があると、深く味わえます。 お能の謡だけではなく、『万葉集』『古今和歌集』などの歌も、数多く使われるイメー…

美意識は、時空を越えて心に残る。

臨済宗大徳寺派 大徳寺 仏殿 幼い頃から、お寺の境内で、遊んでいました。 仏殿の外縁の、石造りの回廊で、鬼ごっこをしたり、腰掛けて、ままごとをしたり。 私には、寺院建築の美しさは、原風景の1つであり、「日本的な美」だと感じます。 ですが本来は、…

時間を越えて、美を共感する。

臨済宗建仁寺派大本山 建仁寺 方丈庭園 お寺を散歩するのが好きです。 建築も、庭も、障壁画も、美しいものばかり。 いまは外出を控え、これまで撮影した写真を整理しながら、寺院の歴史、美術品などを勉強しています。 庭も、障壁画も、深く味わうには、い…

天に近い、蓮の花。

京都御苑 ICHIHARUでは、有職文様を基礎にしたデザインを、多く製作しています。 必然的に、花のモチーフが、増えますので、歩いていても「花ハンター」になります。 御所を通り抜けたら、木蓮の花が、美しく咲いていました。 平安時代には、すでに記録に残…

公家文化の薫りは、法衣にも。

京都御苑 先日、千總文化研究所さんにて、真宗大谷派さんの、装束についてのお話を、伺って参りました。 真宗大谷派さんは、皇族の方々が門主となる、粟田口の門跡、青蓮院さんとのご縁が深いのです。 僧侶の装束にも、公家文化の影響が残ります。 大正期ま…

敬虔な思いから、美は生まれる。

真言宗智山派 総本山智積院 講堂 京都観世会の2月の定例会を、見てきました。 梅若実先生の「大原御幸」の女院が、魂が震えるほど、素晴らしかったです。 声が、極楽浄土から、響いてくるようでした。 「教養を学ぶ階梯(きざはし。学ぶ段階のこと)は、一…

彩る心は、歳月を超える。

樂焼 十四代覚入 色釉流水文赤楽平茶碗「綵衣」 京都国立博物館で、中国の唐の時代の、三彩の焼物たちに見惚れていました。 胡人(ソグド人)も、駱駝も、生き生きとしています。 唐三彩とよばれる由縁の、赤褐色、緑、紺、黄白の、明快なコントラストは、ま…

どれほど高価であっても、用の美を大切に。

樂家 初代 長次郎(〜天正17年)《萬代》個人蔵 京都の樂美術館さんで、 「器は、使わないでいると、酸化してしまいます。高価な器であっても、使うことで、作品が育っていきます」 と教えていただきました。 酸化すると、黒樂茶碗が、白っぽくなるそうです…

女性天才クリエーターの、朝の日課。

京都御苑 出水の小川 朝に、自分のための時間を持つのが、天才の共通点のようです。 イギリスの作家、ジェーン・オースティンは、朝は早く起き出して、ピアノを弾いていました。 午前9時になると、同居している家族の朝食を作ります。 アメリカの画家、ジョ…

梅といえば、和泉式部。

京都御苑の梅 今朝の京都も、底冷えで極寒です。 清少納言が「冬は つとめて(早朝がいい)」と書いていますが、十二単衣で着込んでいないと、布団から起き出すには、気力がいります。 この寒さがあるからこそ、梅の花も、凛として見えますね。 梅を見ている…

謡のお稽古に行きました。

能の「謡(うたい)」を習っています。 「謡」とは、お能の演目の中で謡(うた)われる、歌のことです。 謡の歌詞の中に、短歌や古典の物語、名所の逸話などが織り込まれています。 ですので、謡を学んでいるうちに、自然と、古典の素養が身につくのです。 …

男性は美しいものが好きな、視覚の生き物である。

名古屋城 本丸御殿にて 「男性は美しいものへ強烈に反応する、視覚の生き物である」 美に反応するのは、江戸時代の男性も同じでした。 写真は、大奥ではないんですよね。 名古屋城の、本丸御殿の障壁画は、なんとも絢爛豪華。 権力を握った、徳川家の藩主た…

色の効果②

こんばんは。 お久しぶりになってしまいました。 特別注文、卒業式・入学式のためのアクセサリーのご依頼が重なっていたため、制作を優先させていました。 間が空いてしまいましたが、今日は「色について」の続きです。 色には色々なイメージや効果がありま…

色の効果①

こんばんは。 p-p.hatenadiary.com 以前上記↑のブログで、少し「色」について触れました。 今日はその続きを。 色が及ぼす心理効果は科学的にも明らかにされているようです。 色は見るモノのイメージを変えたり強調したり、見る人の気分を変えてしまったりし…

「染める」ー番外編ー

こんばんは。「染める」ブログの続きです。 今日は染色から離れて、生糸の話をしたいと思います。先日、長野県の岡谷市立岡谷蚕糸博物館を訪問しました。 silkfact.jp 染織とアクセサリー制作を生業にしている私にとっては、絹(シルク)は無くてはならな いも…

「人間国宝と文化勲章の違いって何? ②」

こんばんは。 前回の記事の続きです。 本日は、「文化勲章」とは何か。 文化庁ホームページの芸術家の顕彰には次のように書かれています。 「文化顕彰は,文化の発達に関し勲績卓絶な者に対し授与。 文化勲章受章者は,原則として前年度までの文化功労者の中…

人間国宝と文化勲章の違いって何? ①

こんにちは。 つい空から目を背けてしまうほど、猛暑が続いていますね。 負けじと空を見遣ると、空の色がはっきり濃くなっていて季節は淡々と過ぎている ことに気づきます。 先日ある美術展で美術が好きな知人に偶然会いました。 工芸の展覧会でしたので少し…

菊花紋

こんばんは。 蔵田かずえです。 いよいよ明日は、新元号が発表され新しい時代が始まります。 新年度のスタートの日でもあるので、そわそわとしてしまいます。 新元号がどのような名称になるのか、とても楽しみです。 色々と想像してみた人も多いのではないで…

鶴と亀②

こんばんは。 蔵田かずえです。 先日のブログの続きです。 p-p.hatenadiary.com 次は、「亀紋」についてです。 亀も鶴と同様、長寿のシンボルとして 古くから文様に取り入れられていました。 亀の文様の中でも、 尾が藻のように伸びたものは「蓑亀」といって…

「鶴と亀」①

こんばんは。 蔵田かずえです。 今日は日本の文様についてです。 「天皇陛下御即位三十年記念」として、 2月22日に切手が発行されました。 そのデザインは2種類あり、 「鶴亀文様」と「菊花文様」でした。 そこで今回は、「鶴と亀」に焦点をあてて お話を…

春の雨

こんばんは。 蔵田かずえです。 今日は二十四節気の「雨水」ですね。 今日の雨はまさに時季通り。 雪が雨に変わり、草木が芽生えるために 必要な水なのですね。 タペストリーを織るための下絵を 描いているのですが、 その絵も雨の図案です。 商品は、下記の…

日本の文様 ー梅ー

こんにちは。 蔵田かずえです。 染織の世界にいると、数多くの文様に出会います。 街を歩いていても文様探しをするのが、癖です。 日本の染織品に見られる文様そのものは、 飛鳥・奈良時代に源を求めることができます。 古典的な文様は、もともと中国から 渡…

Gallery shop ICHIHARUの、本日の営業は終了しました。

こんばんは。 蔵田かずえです。 本日も寒い中Gallery shop ICHIHARUへ お越しいただきました皆さま、 誠にありがとうございます。 本日はやはり家族連れの方に 多くご来店いただきました。 そして今日は、お客様が嬉しい言葉を下さいました。 「糸を使ったア…

たまに寝っ転がってみる。

こんばんは。 蔵田かずえです。 不安になっても、切羽詰まっても、 こういう瞬間を 逃さないようにしよう と思います。 ✉︎インスタグラムの方に、アクセサリーへの コメントをお寄せいただいても嬉しいです。 www.instagram.com ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 蔵田かずえプロデ…

秋の雲

こんばんは。 蔵田かずえです。 少し前になりますが、 夕焼けと相まって、 あまりにも綺麗なうろこ雲と遭遇しました。 文様になるのも頷けますよね。 『KAZUE』のアクセサリー専用の Instagramを始めました。 www.instagram.com ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 蔵田かずえプロデ…

自然のグラデーション

こんにちは。 蔵田かずえです。 こんなグラデーションに糸を染めてみたい、 と思ったある日の制作メモ写真。 『KAZUE』のアクセサリー専用の Instagramを始めました。 www.instagram.com ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 蔵田かずえプロデュースのアクセサリーは、 〝アートを身に…